東京グリーンシステムズ株式会社 講演報告
28年8月25日(木)に東京グリーンシステムズ株式会社様(以下TGS)で社員向けに「精神障害者の雇用管理について」というテーマで講演させていただきました。
事前に「精神障害者の基礎知識」から「加齢による能力の衰えについて」など幅広いテーマのオーダーをいただいており、私が答えることができるか、説明できるのか…緊張感を抱えながらの当日を迎えました。
当日は多摩センターと豊洲、大阪をインターネット中継で結び、約33名の方が聴講されており、精神障害者を知らない社員からベテランの方まで幅広い聴講者の中で「精神障害者とは?」「病名や年齢で先入観を持たないように指導してほしい」などのメッセージを主軸にお伝えしました。
初めに各社員が抱いている精神障害者への印象について、アイスブレイクを兼ねたグループワークを行ってみました。ネガティブな印象が多々ある中で、肯定的な「真面目」「一生懸命」などの意見がたくさんあがっており、10分間の予定を大幅に超えた活発なグループワークになっていたことがとても印象的でした。後から懇意にしている社員の方から「社員同士が共有することができて良かった」という感想もいただくことができとても良かったです。
資料をなぞるだけの講演では伝えたいことの半分も伝えることができないため、内容をイメージしやすいように多くの事例を紹介し、行間を埋める・広げる工夫を意識しました。結果、社員の皆さんの相槌を多く引き出すことができ、共感を得ることができたと思いました。
また、グループワークを取り入れたことで私の緊張感も徐々に薄れ、あっという間に90分間が終わりました。質疑応答ではたくさんの質問をいただき、足りない時間は個別相談という形でお答えする形をとらせていただきました。
個別相談では「今、目の前で困っていること」という内容がとても多く、働く当事者だけではなく、企業側の「雇用し続けるための努力」の一端を聞く事ができ、事業主支援も行うスタッフとして、活用できる資源の紹介などもお答えすることができました。
アンケートでは「わかりやすかった」「病名に捉われず今目の前にいる人をサポートしたい」「もっと話しを聞きたい」などの評価をいただき、不慣れな話し手としては一安心し今後のモチベーションにもつながりました。
懇親会でも今後の精神障害者の継続雇用や能力に合わせた業務の切り出しなどについて熱くディスカッションを行うことができ、話すという貴重な体験と共に企業の雇用管理の難しさなどについて聞くことができ今後に活かせる半日となりました。
川田 俊也