皆さんに「お知らせ」を書くのは、前回の緊急事態宣言以来となります。昨年は何もかもがコロナウイルス一色に埋め尽くされた年、「2021年こそは明るい光が射す年に・・・・」と新年のご挨拶を書こうとした矢先の緊急事態宣言の発出です。現時点では11都道府県に留まっていますが、全国の感染者数は増加の一途、ともすれば宣言は全国に及ぶかもしれません。
「まだ状況は暗いトンネルの中なのだ・・・」と痛感せずにはいられません。この状況を受け多摩棕櫚亭協会でも、宣言期間の2月7日までの法人方針を出しましたので、各事業所の対応をお知らせいたします。
【就労系事業(サービス)】
就労移行支援事業 生活訓練事業 ピアス
- 基本的に通常開所し活動します。ただし、中には通所への不安をお持ちの方もいらっしゃると思いますので、メンバーの皆さんのご希望をお聞きしながら、必要であれば半日利用やなどの対応をしていきます。現在も工夫している、食事提供のあり方については、分散化を進める方向でさらなる工夫をしていきます。
障害者就業・生活支援センター オープナー
- 通常開所しております。ただし、感染リスクの高い企業訪問や来所いただいての面接相談は可能であればオンラインに切り替えて行っております。ただし、メンバーの皆さんや企業のからのご希望があるものについては、今まで通りのサービスを行っています。
【生活系事業(サービス)】
相談支援事業所 地域生活支援センターⅠ型 なびぃ
- 基本的には通常開所を行ないます。ただし、密が発生しそうなプログラムに関しては、この時期は中止させていただきます。フリースペースでの飲食は引き続き控えていただきます。またメンバーの皆さんのご協力を頂きながら、宣言期間以降に行う事が可能な面接や訪問については一旦延期にするなどしておりますが、緊急対応については変わらず行っています。
地域活動支援センターⅡ型 棕櫚亭Ⅰ
- 全日(月~金曜日)開所いたしますが、時間を3時までに短縮して活動いたします。ただし、食事提供プロクラムの中止と、密が発生しそうな一部プログラムに関しては縮小いたします。利用に関してもメンバーの皆さんに、半日単位での利用にご協力いただきます。
各事業所の対応は以上となります。
前回の緊急事態宣言の時には、メンバーの皆さん、職員、そしてそのご家族の命と安全を第一と考えて、各事業所ともあえてサービス縮小や休止を決定いたしました。しかし、ここまで長引く状況の中、社会福祉法人としての役割を考え、今回は基本全事業所とも開所することといたしました。
しかし、メンバーの皆さんに自粛という我慢を強いなければならない事は続きます。また、感染防止のため、体温や体調の把握など、事業所が「管理」しなければならない事も増えていきます。本来は「管理」の象徴である病院に風穴を開けるため、「自由」であろうと活動開始した棕櫚亭です。職員も「今の時期は仕様がない」と言い聞かせてはいますが、やはり本意ではありません。さらに、飛沫感染防止の徹底から、どの事業所もメンバーへの食事サービスの休止や縮小いたしました。「食」、これは棕櫚亭が1987年の活動開始から大切にしてきたものです。ここで育まれる関係や絆がある事を知っている私達だけに、本当に胸が痛いです。
でもやはりここはメンバーの皆さんに助けていただきながら、職員一丸となって乗り越えていきたいと思っています。そして、棕櫚亭が大切にしてきた「自由」や「食」、これらが取り戻せる・・・・いえ、それは新しい形になるのかもしれません。それを、地域に届ける事が出来る日を願わずにはいらfれません。
理事長 小林由美子