第1回 精神障害者就労定着支援連絡会 報告

オープナー 2023/09/26

第1回精神障害者就労定着支援連絡会が開催されました。

コロナ以降、昨年度まではオンラインでの開催でしたが、今年度は規模を縮小し約60人の方が集合型でご参加いただけました。

テーマは「精神障がい者を雇用する」とはどういうことかです。

精神障害者が障害者雇用義務になったのは平成30年です。今では精神障害者の方たちの就職者人数が毎年増え、当たり前に働いている時代です。今後も障害者雇用率は段階的に引き上げられていきます。一方、1年間の定着率をみると50%を切っている現実もあります。

全体写真①

長く働き続けたいと願う当事者に対して、どのような支援体制が必要なのかについて、基本に立ち戻り今回のテーマを設定しました。

そこて、各分野の第一線でご活躍している、医療・福祉・企業・当事者の視点からとても丁寧にご発表をいただきました。

 

パネリストは以下の皆様です

医 療:りらカウンセリング&コンサルテーション 主宰 佐々木 真一氏

福 祉:社会福祉法人 武蔵野 ジョブアシストいんくる サービス管理責任者 松村 佳子氏

企 業:学校法人桐朋学園 事務部長 三輪 香織氏

当事者:利用者を代表して、樋熊 克彦氏

そして、ファシリテーターには調布市こころの健康支援センター センター長 木内 洋氏にご協力をお願いしました。

各パネリストからのご発表で印象に残った部分をご紹介します。

佐々木氏

  • 企業の皆様へは「ありのままの姿」を理解して欲しい。
  • 医療者の皆様へは当事者の「就労への希望」をスルーしないでほしい。

同時に、就労支援機関の役割を知り、連携してほしい。連携しながら職業準備性を高めることが必要。

松 村氏

  • 訓練を通しての職業準備性を高めるだけではなく、医療とも連携が必要。
  • 訓練で職業適性も大切だが、病気の波について、自分で気付けるようになることが重要。

三 輪氏

  • 採用面接時に「採用面接のためのコミニュケーションツール」を活用し、職場ならではの質問をすることが必要。
  • 職場定着では「その時々の悩みは支援者に相談して」進めてきた。担当者だけが抱えずに、支援機関と連携することで、定着を図ることが大切。

樋 熊氏

  • 月1回の定期面談では、仕事についてだけではなく、趣味の話も聞いて貰っている。励ましてもらうことがいい。
  • 支 援 者 へ「利用者は支援者を選べない。質の高い支援を求めたい」
  • 企業の人へ「国が決めた最低賃金を守るのではなく、能力に合わせて引き上げも考えてほしい」
  • 医療の人へ「診療時間を長くしてほしい。地域の社会資源の知識を身につけてほしい」

樋熊氏からの言葉はやはり響きます…。各関係者は心に留めておきたいメッセージでした。

 

本当に多くの質問もいただきました。事前質問も合わせると30以上になったかと思います。

全体写真②

いくつか記載します。

  • 適切な通院同行のタイミングは?
  • 企業と医療が連携するためにはどうしたらいいか?
  • 支援者がいない場合の指導の仕方はどうしたらいいか?
  • 加齢/症状/家族の変化があった時のサポート方法は?

 

木内氏も仰っていましたが、多くの質問があるということは、日々現場で関わってくださる皆様に、熱い想いがあることなんだと強く感じました。

他にもたくさんの質問がありました。時間の都合上、全てにお答えできず申し訳ございませんでした。

 

質問に対しては各パネリストの皆様から、経験と実践の中での対応をお答えいただきました。

特に加齢については、ご本人・親双方に等しく押し寄せてくることで、加齢の弊害は多岐に渡っていくお話がとても印象的でした。

働きやすくなりつつある社会から、働きつづけた当事者が、ボリュームダウンをしながらの雇用継続、そして地域でどう生活し続けていくのかを考えないといけない時代も始まっていることもより感じました。

 

全体を通して、「採用が決まった」がゴールではなく、当事者が働きつづけていくことを目指して、サポートする側は「連携」が必要なことが語られていました。

同時に、サポートする側のメンタルヘルスにもつながっているとも感じました。

当事者側の働きたい、働ける、働き続けるという職業準備性があるように、受け入れる企業側にも採用面接時の質問を工夫する、サポート体制の構築を検討しておくなど、採用準備の大切さについてのメッセージもありました。

 

さて、第2回精神障害者就労定着支援連絡会では、実践事例を交えた『「精神障がい者を雇用する」とはどういうことか?』になります。

時期としましては、12月初旬を目指しております。

2回目の精神障害者就労定着支援連絡会ではテーマは

お知らせなどは別途お送りいたしますので、ぜひご参加ください。

※本連絡会は10月25日(月)頃からオンデマンド配信もご覧いただけます。

オンデマンド配信の視聴申し込み方法は別途ホームページでご案内致します。

 

障害者就業・生活支援センターオープナー

川田 俊也

 

オープナー夏季休業のお知らせ

オープナー 2023/08/08

利用者、企業、関係機関の皆様

オープナーは8/9(水)~8/16(水)、夏季休業を頂きます。

お手数をお掛け致しますが、御用のある方は8/17(木)以降にご連絡をお願い致します。

障害者就業・生活支援センターオープナー

多摩就労支援ネットワーク連絡会議報告

オープナー 2023/08/08

去る7月21日、多摩就労支援ネットワーク連絡会議を立川地方合同庁舎にて開催しました。この連絡会議は、立川ハローワークと共催のもと毎年行なっています。

会の目的といたしましては、参加していただく皆さんに障害者就業・生活支援センターオープナーの活動を知っていただくことと、障害者雇用に関する旬の話題を提供することと考えています。

冒頭、オープナーの令和4年度実績と受託事業(精神障害者就労定着連携促進事業・中小企業障害者雇用応援連携事業)、今年度の方針について報告を行いました。

次に『「就労アセスメント」~法改正を受けて、今私たちのできることは?~』と題し、江戸川区立障害者就労支援センター所長の鈴木大樹さんに講演をして頂きました。

さて、ご存じのとおり、昨年度障害者雇用・就労支援関連法案が改正され、障害者の就労支援は大きな転換期を迎えています。具体的には、今後就労選択支援や特定短時間雇用などの仕組みが動き出す中で、多様な就労ニーズに対応していく必要があります。このことを受けテーマ設定として、就労支援のあり方や地域での役割について何が必要なのかを「アセスメント」をキーワードに据えました。

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鈴木さんがいる江戸川区立障害者就労支援センターでは「誰もが気軽にアセスメントが受けられる地域づくり」を掲げ、様々な活動を通してネットワークを広げ構築していく仕組みを実践しています。

「雇用率が上がり、企業が障害雇用に乗り出しテレワークや短時間就労など多用な働き方が出てきたことで、支援の多様化と質が求められるようになりました。だからこそ今、改めて多くの関係者が英知を集め問題解決できるようなネットワークづくりや地域共生に向けた地域づくりへ動き出すとき。垣根を超えたネットワークづくりが、トータルに就労支援を創造していくことにつながるとも話されていました。」

鈴木さんからは、合わせて江戸川区の状況も話題提供いただきました。区では、福作防災(防災用品を梱包して江戸川区内のお客様に届ける)、障害者アート(エドてらす:障害のある人のアート活動の支援)、地元ラグビーチームのイベントや試合のお手伝い、えどがわギフト共同開発など、アセスメントのノウハウを最大限に活用し、企業開拓、雇用にとどまらず仕事をキーに福祉施設とのマッチングを提案し、福祉事業所が社会的に求められる存在となるために活動しています。

社会情勢や時代の流れに伴い、雇用施策・福祉施策など障害者を取り巻く環境はこれからもどんどん変わっていきます。福祉は待つばかりではなくそういった変化に対応するために開拓や連携など孤立しない組織体制が求められます。地域とのつながりは様々な形で構築出来るという発想は大事だと思いました。

講演の後半はディスカッションを行いました。パネリストは鈴木さん、シダックスオフィスパートナー調布事業所所長の栗田さん、オープナー所長の荒木です。アセスメントについて栗田さんは、入社してからがスタートであり、長く働けば最初とは本人の状況は変わってくるので、アセスメントは永遠に続くものだと話されていました。また、人や組織とのつながりは信頼で成り立っていることが大きいため、アセスメントが出来ている福祉事業所は状況把握が出来ており相談がしやすいとの事でした。荒木は関係を構築する上で必要なことは、お互いが責任をもって言うべきことは言う、そして頼めるという関係の線引きをしっかり作っておくことだと話していました。

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最後に鈴木さんは、10年前に参加したイベントの講演者の話を聞いて“自分も何か出来ないだろうか”と熱い気持ちが沸き起こったのをはっきり覚えていると話されていました。そして、今日の講演がまた人とのつながりであり、バトンタッチされて欲しいと話し、講演を終了しました。

鈴木さんの講演で“アセスメントは重要だが、ストイックになってはいけない”という言葉は私にとって印象的でした。アセスメントは、何が有効なのかを示す一つの形であり、きっかけでもあります。当事者が中心であり、最後は本人にゆだねられるからこそ、丁寧にしっかり行うべきであるとより感じました。

今回、2年ぶり集合形式での開催でしたが、たくさんの関係機関が足を運んでくださいました。他機関とのコミュニケーションや名刺交換などリアルで行う会場の雰囲気はやっぱり良いものだと改めて感じました。講演をして頂いた鈴木さん、パネリストに出席して頂いた栗田さんにも心から感謝いたします。

(文責 吉岡)

オープナー令和5年度第1回 就労定着支援連絡会のお知らせ

研修会 2023/08/04

R5連絡会第1回オープナーでは「精神障害者就労定着支援連絡会事業」を東京都福祉局より受託しております。

今般オープナーでは、『「精神障がい者を雇用する」とはどういうことか~その基礎と実践~』と題し、連絡会を開催いたします。

この連絡会では、精神障がい当事者を雇用するとはどういうことか、ありのままの姿について、様々な角度(医療・福祉・企業・当事者)から迫ります。

障害者雇用は、当事者自身の準備と、相談や訓練を通してサポートする支援機関、医療機関の適切な治療、そして雇用企業による適切な配慮の提供によって成り立っています。

そのことを改めて確かめつつ、新たな共同・連携が生まれるきっかけになれば幸いです。

皆様のご参加を、心よりお待ちしています。

日時 2023年9月19日(火) 13時~16時(開場12:30)
場所 セミナーハウス クロス・ウェーブ府中(府中市日鋼町1-40)
講演 「精神障がい者を雇用する」とはどういうことか~その基礎と実践~」
登壇者 : <当事者>オープナー利用者
<企業>学校法人桐朋学園 三輪氏
<支援機関>ジョブアシストいんくる 松村氏
<医療機関>(元) 長谷川病院 佐々木氏
<ファシリテーター>調布市こころの健康支援センター 木内氏

 

申込 : Googleフォームにて=終了いたしました

※セキュリティの関係上、フォームでお申し込みが出来ない場合は貴社(または所属機関)名、参加者名、メールアドレス、住所、電話番号、見逃し配信希望の有無をご記入の上、opener@shuro.jpまでご連絡下さい。

※Youtubeでの見逃し配信を予定しています。お申込み頂いた方に本会終了後1か月後程度に視聴アドレスを送付いたします。

お問い合わせ先 障害者就業・生活支援センターオープナー 川田・吉本

8/8活動報告会を行います

法人本部 2023/07/15

社会福祉法人多摩棕櫚亭協会では、メンバーさんやそのご家族、関係機関や棕櫚亭の活動に関心を寄せて下さる方々に向けて毎年『活動報告会』で、前年の活動の様子をご報告してきました。

2020年にコロナウィルスの流行が始まって以降は『活動報告書』をお渡しするだけになってしまっていましたが、3年ぶりに報告会を開催することとなりました。

日時 8月8日(火)14:00~16:15

会場 くにたち市民芸術小ホール

第一部では各事業所等の活動報告、第二部では当法人にてピアスタッフとして活躍している櫻井博の講演を企画しております。

詳しくはこちら→2023.08.08【2022報告会】ちらし

事前にお申し込み頂けると受付がスムーズになりますが、座席には余裕がございますので事前にお申し込みがなくてもご参加頂けます。

みなさまのご来場を心よりお待ちしております。

[受付終了]多摩就労支援ネットワーク連絡会議

研修会 2023/05/31

毎年ハローワーク立川と共催で行っております、『多摩就労ネットワーク連絡会議』を今年度も開催いたします。

「就労アセスメント〜法改正を受けて、今私たちにできることは?

講演 : 「就労アセスメント~江戸川区の実践~」

講師 鈴木大樹氏(江戸川区立障害者就労支援センター所長)

パネルディスカッション:「今私たちにできることは?」

 鈴木大樹氏(江戸川区立障害者就労支援センター)

                 栗田真由美氏(シダックスオフィスパートナー株式会社)

荒木 浩(障害者就業・生活支援センターオープナー)

・日 時  2023721() 13時~16(開場12:30
・場 所  立川地方合同庁舎(ハローワーク立川) 3階会議室
・対象者  就労支援機関・ハローワーク・企業・行政・大学・就労相談・支援に携わる方

・申込〆切 先着順・7/7(金)まで ※今年度はオンライン開催は行いません。

ネットワーク連絡会議 お申込みページ(Googleフォーム)

R5年度ネットワーク連絡会議チラシ(PDFファイル)

HP用サムネイル

[受付終了]当事者セミナーオンデマンド版

オープナー 2023/02/03

チラシ画像

【2023.03.31更新】動画公開を終了いたしました。今年度も沢山のお申込み・視聴ありがとうございました!

オープナーでは、今年度も「働く当事者からのメッセージ」シリーズ第12弾として、「働く当事者が語る ~それぞれのストーリー~」を開催いたしました。

昨年度からは、ライブ配信+オンデマンド配信の2種類で開催しております。

デイケアや就労継続B型の利用者の皆さんからは「緊張したけど直接聞けて良かった!」との感想を沢山いただきました。今年も当事者にしか話せない、当事者の立場からのことばをこれから就職を考える方・支える支援者の方・迎え入れる企業担当者の方に受け取って頂けましたら幸いです。

今回、11月17日に行われたライブ配信を、プログラムとして使いやすく再編集した「オンデマンド版」を公開いたしました。ぜひ以下のフォームリンクよりお申込みください。

オンデマンド配信(Youtube)

内容:当事者セミナー+生配信パートの一部

公開期間:2023年2月~3月末

働く当事者3名が登壇! 働こうと思った動機やモチベーション、働き続けるコツ等体験談を語ります。

お申込みはこちらから(Googleフォーム)

なお、昨年度に引き続き視聴につきましては、フォーム内にあります「当事者セミナー視聴にあたってのお願い」をご同意いただいたデイケア・事業所・企業が対象となります。「視聴にあたってのお願い」は、登壇する当事者の方に安心・安全にご講演いただくため、またセミナーが成功となるように、お願いしております。ご確認・ご協力の程どうぞよろしくお願い致します。

お問い合わせ先:オープナー 高橋・川田(042-577-0079)

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[受付終了]第2回 精神障害者就労定着支援連絡会『障害者雇用における雇用の質を考える』開催のおしらせ

オープナー 2022/12/26

連絡会

オープナーより精神障害者就労定着支援連絡会『障害者雇用における雇用の質を考える』開催のおしらせをさせていただきます。

障害者雇用は障害者雇用数をはじめ、実雇用率など右肩上がりに増加しています。増加の背景としては、雇用率制度の代表とされる制度の改正。特例子会社の設立増を含めた企業のコンプライアンス、CSRへの意識の高まり、就労移行支援事業、就労定着支援事業などの就労支援を行う福祉サービスの充実、加えて当事者が、障害者手帳を利用して働くことへの抵抗感の減少など様々ことが考えられます。『数』の充実は図られていますが、一方で精神障害者の就労定着率は半数程度にとどまっており、大きな課題となっています。まだまだ障害者雇用が、『数』を求められており、『雇用の質』の向上に目が向けられていない状況なのではないでしょうか。

今回の連絡会では、厚生労働省職業安定局障害者雇用対策課 課長 小野寺徳子氏に、超短時間労働などの雇用促進法の改正について中心的に、障害者雇用の今後についてお話しいただきます。

後半には精神障害者を雇用する企業 2社のご担当者様に障碍者の雇用の状況、雇用の質の向上のための取り組み状況や課題についてお話しいただきます。

『働くこと』は生活を維持する上でとても大事なことです。しかし私たちは収入を得るためだけに働いているわけではありません。人としての成長や社会とのつながりを得る機会にもなっています。障害ある方の就労にとってもそれはとても重要なことです。現在の障害者雇用はどのような状況にあるのか、今後どうあるべきなのかについて参加される皆様と共有していきたいと思っています。どうぞ奮ってご参加ください。

詳細はこちらのチラシをご覧ください⇒令和4年度第2回チラシURL版

日 時  令和5年2月6日 (月)13:00~16:30

方 法  ZOOMによるオンライン開催(見逃し配信の予定あり)

内 容 『障害者雇用における雇用の質を考える』

行政説明   厚生労働省職業安定局障害者雇用対策課 課長 小野寺徳子氏

実践報告   みずほビジネスチャレンジド 平賀 正樹氏

リゾートトラスト株式会社  北沢 健氏

対 象   企業、医療機関、就労支援機関、教育、行政など精神障害者の就労支援・障害者雇用に関わる皆様

定 員  50名

費 用  無料

お申込み 下記アドレスのgoogleフォームにて必要項目をご入力ください。受付を終了いたしました。

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdvSvkVstVrP-fVFA2Z-W4Az9fLG2vp-ViftXrIf20FUJpspA/viewform

※セキュリティの関係上、フォームでのお申し込みができない場合は貴社名、参加者名、メールアドレス、住所、連絡先、見逃し配信の有無をご記入の上、opener@shuro.jpまでご連絡ください。

【ご報告】当事者セミナー「働く当事者が語る~それぞれのストーリー~」ライブ配信

オープナー 2022/12/14

去る11月17日(木)、障害者就業・生活支援センターオープナー主催で当事者セミナーを開催しました。コロナ感染予防の観点から、開催方法としてライブ配信を行いました。

当事者セミナーは、働きたい当事者に向けて、働いている当事者が登壇し体験談を語ります。今年で12回目となり、当事者が語る生の声は毎回好評となっております。

 

テーマは「働く当事者が語る ~それぞれのストーリー~」

働こうと思った動機やモチベーション、症状とどう付き合いながらどんな準備をしてきたのか、働き続けるコツなどを3人の当事者に語って頂きました。

3人3様のエピソードでしたが、働き続けるために、自分の事を知っているということ、職場に正直に伝えていることなど他にも共通していることもありました。

最初から上手くいっている訳ではなく、どうにかしたいという気持ちがありながらも、否応なく襲ってくる症状に苦しんでいた事を話されており、その話しの中で、

「何か調子が少しずつ悪くなって、気持ちはあるけれど、身体が付いてこない、心がついてこない、帰り道で気持ち悪くなり、家についたころには真っ青な顔をして、何かもう全然バラバラですごくつらかった。」

というエピソードがありました。言葉だけでは足りないくらいのつらさが感じられ、とても印象的でした。

質疑応答では、チャットでリアルタイムに頂いた質問に答えていきました。たくさんの質問があり、限られた時間の中で答えた一部を紹介します。

参加者の皆さんからは、「就活時、大切にしていたことは?」「デイケアでプラスになっている事は?」など、今のご自身に引き付けたご質問をたくさんいただきました。登壇者からの返答は、ぜひオンデマンド配信をご覧ください!

アンケートでは、満足だったとの評価がたくさんありました。一部ご紹介します。

当事者からは…「働くことの大変さを知れて良かった」「訓練で、技術的なものだけでなく、忍耐力や基本的な体力がついたことなどが聞けてよかったし、視野が広がった。」「共感できることが聞けて良かった。今後の糧にしていけそう。」「生の声を聴けて良かった。」「参考になった。」などなど。

支援者からは…「リアルな体験を聞くことが出来て良かった。」「トレーニング、準備時間の大切さが伝わった。」「困難や悩みを乗り越えての体験を聞くことが出来、今後の支援の参考になった。」などなど。

一方で「もっと質問の回答が聞いてみたかった。」「質問時間がもう少し欲しかった。」等の意見もありました。たしかに質疑応答の答えきれなかった質問がたくさんありました。そこで、配信終了後、急遽アフタートークを収録し、全ての質問にお答えすることになりました。

2月に公開するオンデマンド版には、ライブ配信の内容にアフタートークを加えた完全版として配信いたします。既にご参加された各事業所にURLを配布してありますので、興味のある方は、その施設の職員さんにお声かけ下さい。

 

自分を語ることはなかなか出来ない事です。成功体験だけでなく大変だったこと苦労したことなども語る。

辛い過去に触れる事にもなり、思い出したくない過去もある。

自分の身に起きている出来事だからこそ、嘘偽りのない正直な感情と言葉は、聞く人の心に残るのだと感じました。

実は現場ではバタバタした状況で、音が出なかったり映像が映らなったりとトラブルが発生してしまいました。アンケートには「トラブルはあったが、ライブ感があって良かった」との温かい目で見てくれている意見がありました。

ご参加の皆様、ご協力ありがとうございました。

 

最後に働きながら当事者セミナーの準備をしてくれた3人の登壇者に感謝いたします。ありがとうございました。そして、本当にお疲れ様でした。

[受付終了]第1回 精神障害者就労定着支援連絡会 見逃し配信のお知らせ

オープナー 2022/11/22

オープナーでは、10/26(水)に第1回 精神障害者就労定着支援連絡会を開催しました。第1回連絡会では就労支援ネットワークONE中金竜次氏講師にお迎えし両立支援の実践と、医療機関との連携に関するヒントについて報告していただきました。

両立支援とは癌などの『長く付き合っていく病気』の治療を行いつつ、就労の継続を支援するというものです。

精神障害者も同様に『疾病管理と就業上の課題』を抱えており、医療と福祉の連携は必須で、両立支援の実践は精神障害者支援にとって、大いに参考になると思います。

 

つきましては、12月より連絡会の見逃し配信を行こないます。

ぜひご視聴ください。

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令和4年度第1回精神障害者就労定着支援連絡会 見逃し配信のご案内はこちら

→ 申し込みはこちらから

講師 就労支援ネットワークONE 中金 竜次氏
テーマ 両立支援に学ぶ医療連携
対象 企業、医療機関、就労支援機関、教育、行政などの精神障害者の就労支援・障害者雇用に携わる皆さま
視聴申込み期限  令和4年11月29日(火)~12月16日(金)
配信期間  令和4年12月1日から12月31日
配信URL お申込み頂いた方のみのYoutube限定公開 
資料 お申込み頂いた方にメールにて配布

(セキュリティ関連で申込が出来ない場合、オープナーまでご連絡下さい)

お問い合わせ先:オープナー 吉本・川田(042-577-0079)

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