利用者・メンバーの皆さんへ
関東地方で地震が発生しています。各地域の職員からの情報によりますと、概ね、直接的な被害は現時点ででていないと確認しております。
ただし、一部交通機関で乱れがでており、早朝も影響が出ることが見込まれます。
遅延等の旨を各事業所にご連絡いただければ対応いたしますので、慌てずに行動していただきますようよろしくお願いします。
:鉄道運行情報(yahoo)
とりあえず一報まで。
社会福祉法人 多摩棕櫚亭協会
今回は就労移行支援事業所ピアスの卒業生でオープナーを利用しながら障害者雇用で働き続けている堀井和宏さんと上司の株式会社KSKの金谷さんにお話をお伺いしました。
堀井さん:KSKに入社してからもうすぐ二年半になります。今は管理本部の経理担当という部署で働いています。勤務時間が基本的には週5日の8:30~17:30なんですが、(コロナ禍なので)今は時差出勤で、7:30~16:30で働いています。
業務内容は各事業部から届く諸経費の請求書の計上処理や、その支払いの処理とか、あとは売上データなどの社内システムへの取り込み作業などを行っています。その他には、『5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)活動』に関わる業務や、エンゲージメントという社内の交流促進のためのイベントの企画に取り組んでいます。
堀井さんの仕事風景、後ろにあるのが5S活動を管理する「VMボード」
堀井さん:前職を退職して転職活動をしていたんですけど、それがちょっと思うようにいかず、体調を崩しかけたことがあって、生活のリズムを維持するために、ピアスの就労移行支援を利用しながら就職先を探していました。ピアスの利用は2度目だったんですが、利用を決めるのには大分葛藤がありました。体調を崩して辞めたわけではないのに、再度訓練をする場に逆戻りするみたいな感じが強くてその時は複雑でした。今考えたら体調を戻すためには必要というか、使ってよかったなと思っています。
堀井さん:通院や、支援機関との面談など、支援・サポートを受けるための休みがとりやすい。突発的な体調不良とかにも対応してもらえるというのが大きなポイントだと思います。
ただ、障害者雇用の給料とか待遇の面で不安があって、クローズで働きたいと思っていたので悩んだところでした。
堀井さん:突発的な体調不良にも理解してもらえる点なんですが、それは(障害への)配慮というか、そもそも誰かが休んでも誰かがフォローできるみたいな体制がしっかりしてるのもあって、安心して休めるみたいな。そういうところが配慮と言ったら配慮かなと思っています。
もともと障害者雇用とか関係なくお互いにサポートしあう体制ができている?
堀井さん:そうですね、マニュアルもしっかり整備されていたので、それを見ればだいたいできるみたいな。
ほかには会社に配慮していただいていることはありますか?
堀井さん:ないというと語弊があるんですけど、逆にあまり配慮されても、窮屈さを感じてしまうので、見守ってもらえていて、のびのび仕事ができています。
堀井さん:そうですね、こういった職場への定期訪問もそうですし、支援者との面談が月1回あります。それ以外にもOBの集まりに参加したり、今はどっちもオンラインなんですけど、人と話すことが一つのストレス発散法なので、できる限り活用できたらなと思っています。
堀井さん:睡眠をすごく大事にしています。今、朝早く起きていることもあるので、そのために早めに寝るってことと、1日8時間は寝ないと体力が落ちるような気がするので、ちょっと昨日寝れなかったなと思った時には、仮眠を昼休憩の時にとったりしています。
数字を使う神経を使う仕事も多いので、張り過ぎないように気分転換に5Sに関する手作業などを行って気を紛らわすというか気分転換していますね。
堀井さん:夢ですか。無いですっていうか。無いことはないですけど。うーん。このまま元気で過ごしていく事です。なんか、年寄り臭い(笑)
っていうか、変な言い方ですけど。結婚もしたし、家もあるし、ほかに何を望めばいいのかっていうのが、正直。何を目標にしようかなって、むしろ思ってます。
堀井さん:さっき、5Sって話しをしましたけど、3Sが大事かなと思ってます。
『睡眠と相談と積極性』
睡眠を十分とることで、体力をつけたり、生活リズム、安定させる。
相談することで、相談相手が自分の状況を理解してもらえたり、いざと言う時に、サポートをもらえるっていうところが大きいと思います。
で、最後の積極性なんですけど、そういう姿勢を見せていれば、仕事を任せてもらいやすくなったり、それが循環して、仕事へのモチベーションになったりするのかなって思ってます。
株式会社KSK 金谷さん
金谷さん:堀井さんはさっきの3Sじゃないですけど、非常に物事に前向きに積極的に、取り組んでくれているなという印象です。
KSKの場合、エンゲージメントという社内の親睦、コミュニケーションを高めることにすごく力を入れていますが、そのチーム活動に積極果敢に取り組んでもらっていて、今では『チームKSK』の中心メンバーです。
経理チームの打ち合わせ風景、積極的に発言しています(左奥から2番目が堀井さん)
金谷さん:サポートというほどではないのかもしれないですが、月に一回、ドアノックコミュニケーション、DKCという1on1ミーティングを、堀井さんに限らずメンバー全員とやっています。最近の日常生活についても含めて話をしています。気になること、困ったことがあったら、気軽に声をかけてね、と話しています。実際に堀井さんの方から、早い段階でシグナルを送ってくれるので、それが長続きしている一つの要因なのかなと思っています。
(面接に限らず)業務時間中とかに「ちょっといいですか?」と呼んでくれて、「今日体調悪いので、早退してもいいですか?」。そこまで至らなくても、「あのう最近ちょっとこうなんです。」と打ち明けてくれるんですね。そういった話をしてくれるので、こちらもすぐにそれに対して対応することができています。
自分のことを相談・発信しやすい雰囲気が職場の中にあるのですね
金谷さん:そうですね。そういう環境はできてるという感じはしますね。KSKは2014年に「健康経営宣言」を発表して以降、社長が健康経営のトップとなり、社を挙げて「心・技・体」三位一体の人づくりを推進しています。このような社風から生まれる風通しの良い雰囲気が、働きやすい職場環境に繋がっているのではないかと思います。
金谷さん:そうですね。仕事の面でいえば「マルチタスク」と言っていますが、一つの業務について属人的にならない様に、同じセクションの中で複数の人間ができる様な体制に常にしています。そういった中で堀井さんはできる業務を増やしていっています。そういう状況が、さっき堀井さんが言ってた『休みやすい環境』につながっているのではないかなと思っています。
それは障害あるなし関係なく働きやすいですね。
金谷さん:(本人・会社・支援機関が顔を合わせる)こういった定期的な三者ミーティングをするのは、こちらとしても大変助かっています。
上司に直接話しにくいことを、抱え込んでしまってどんどん傷口が広がっていくよりは、間に入ってもらうことで、早い段階で解決策が見つけられるので、こういう支援機関がいていただけるというのは会社にとってもありがたいことだと思っています。
他の社員で支援を受けているという話は聞いても、こういった形で定期的に訪問してもらってやりとりするっていうのは今までなかったんですね。これもそれこそ長続きする要因の一つなのかなとは思います。
金谷さん:やっぱり会社の中で、コミュニケーションを積極的にとっていただく、それから何か気になることがあれば、気軽に相談していただくことが、お互いの良好な関係を長く続けていける秘訣なんだろうなと思います。
最初のうちってどうしても委縮して遠慮しがちになってしまいますけど、そこはあまり後のことは考えずに、気軽に今自分が抱えてる悩みだとかを早めに共有していた方がお互いに良好な関係がもてるんじゃないかなと思います。
堀井さんも入社して早々の頃、ちょっと頑張りすぎになっちゃったことがありましたけど、「ちょっと辛いです」みたいな感じのことを言ってくれれば、仕事を少し分散させたりとか対応はとれるんで、抱え込まずに発信していただくのがいいんじゃないかなと思いますね。
インタビューにご協力いただきましてありがとうございました。
利用者・メンバーさん・関係者の皆さんへ
既にご承知のことと存じますが、新型コロナウィルス感染拡大防止のための緊急事態宣言の期間延長が決定しています。
これに伴いまして、従前から続く緊急事態宣言への法人及び施設の対応も継続することになります。
ご不便ご迷惑をおかけしますことお詫び申し上げます。詳細ご不明の場合は、所属事業所にお気軽にお問い合わせください。
職員一同、今一度対策を確認していきますが、皆様におかれましても健康にはくれぐれもご留意ください。
社会福祉法人 多摩棕櫚亭協会
オープナーメンバー・企業担当者・関係機関の皆様へ
オープナーは通常通り開所しております。
宣言中の定期面談、都心部への企業訪問支援等につきましては個別にご相談をさせていただいております。
また、新規利用のご相談は、まずはお電話でのご連絡をお願いしております。
ご理解・ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
障害者就業・生活支援センターオープナー センター長 山地圭子
今回はオープナーの職場定着支援を活用しつつ、長く働き続けている廣澤梨菜さん、上司にあたるデロイト トーマツ コーポレート ソリューション合同会社の佐藤道彦さんにインタビューを実施しました。
廣澤 梨菜さん (デロイト トーマツ コーポレート ソリューション合同会社)
廣澤さん:2014年に入社しました。グループ会社の1つに出向し、総務で働いています。
皆さんが使う備品の補充や環境整備をしています。コロナ対策に関する作業ではソーシャルディスタンスが取れるように椅子の配置替えやパーテーションの準備などもしました。他に突発的な業務や新しく就職する方、退職する方のロッカー整理なども行っています。勤務時間は9:30~17:30、休憩1時間です。
社風としては、企業内ジョブコーチがいて、フレンドリーな職場です。障害者に対して優しくしてくれますし、障害者雇用のメンバーが多くなってきたので周りの方も慣れてきているのかもと思います。
廣澤さん:特別支援学校(高校)を卒業後、特例子会社で7年勤め、清掃を5年やりました。異動になって給与明細チェックなどの事務補助を担当したこともあります。
「あなたの障害は軽いから周りをサポートできるでしょ」と言われることがあって、自分の中では悩むこともあったので軽いと言われても納得できず、他にも人間関係で悩んだことと、ステップアップをしたかったのもあって両親やオープナーの支援者に相談し、転職することにしました。
廣澤さん:社会人生活10年目くらいになりますが、特別支援学校の頃はタイムカードを押すことも知りませんでした。体調を自分でコントロールすること、生活習慣を整えること、社会人としての言葉遣い、ホウレンソウの方法、稼いだお金の中で生活することなど、働きながら社会人としての基本を教わりました。
今の職場では、メールやskypeの使い方を覚えました。文字でのコミュニケーションも多いです。自分の上司ではない人とやり取りをすることもあります。
廣澤さん:特別支援学校の先生の勢い(笑)学生時代から、理解が得られる就職をしようと思っていました。
メリットは、ジョブコーチと支援者がいて、上司と自分の間に立ってくれる人がいることです。全然違うなと感じます。ジョブコーチには自分の気持ちを聞いてもらったり、指示を受けて具体的にどう動いていくかの相談をしています。
デメリットはあまり感じません。今の職場は職場内に障害者雇用の人がいることが当たり前になっています。何かあっても「自分だけじゃないんだ」って思うし、共感してくれる環境です。色々あっても大丈夫。
廣澤さん:1番は「やさしさ」。仕事では色々な人と接点がありますが、自分の伝え方がぶっきらぼうになってしまったら、あとで後悔するかもしれない。あんなこと言わなきゃよかったと後悔しないようにコミュニケーションをするようにしています。
あとは「趣味」を大切にしています。
趣味のために頑張れる、働いてないとCDも買えない、コンサートにも行けない、どこにも行けなくなってしまうから頑張ろう!と思っています。
長く働く為にも体力的にも気持ち的にも、良く寝て、次の日に備えています。何か新しいことが急に来ると「聞いてない!」と余裕がなくなってしまうし、私は「準備しておくといいタイプ」だとわかりました。
廣澤さん:上司から指示がきた時に理解し辛い時、どう動いたらいいかイメージし辛い時に一緒に考えてもらっています。
苦手な仕事でもふられることはあります。重い荷物持たされたり(笑)
難しい仕事が来た時には、ジョブコーチと相談してモチベーションを上げて取り組むこともあります。
以前は仕事の指示があいまいだったり、難しかったこともありました。今はジョブコーチにいったん相談して、取り組み方を考えるようにしています。疲れている時は、休みの取り方を相談することもあります。
廣澤さん:仕事でモヤモヤしちゃった時は、職場のジョブコーチにすぐ言うようにしています。それでもダメな時は支援機関にも言って、片方だけじゃなく両方に言って把握してもらうようにしています。
ジョブコーチにも親にも言えない、友達にも言えない!という相談事が時々あります。そういう話はオープナーの支援者に話しています。家族に言ってもな・・・と思うこともあるので。
廣澤さん:周りに障害者の方がいなくて、自分だけが障害者って思っている人も多いと思います。つらいこともあるとは思いますが、「自分はどうせ出来ない」と思うのではなく、相手の気持ちも考えて動いていこうよと思います。「自分自分」じゃいけないし、自分にも周りにも優しさを持ってほしいなと思います。
就職する前に「自分の生活リズム」と「体調を整える方法」を知っておくといいと思います。例えば、夜更かしすると次の日辛いな、睡眠何時間はないとだめだな、みたいな。
あと自分の限界。遊びたくても、金曜日と土曜日はいいけど、日曜日はダメとか、具体的にわかっているといいと思います。
佐藤さん(デロイト トーマツ コーポレート ソリューション合同会社)
佐藤さん:非常に明るい方で、お洒落さんですね!
仕事に対して“嫌と言わない方”です。自ら率先してチャレンジして下さって、本当に助かっています。最近入社した後輩にとっては“廣澤さんみたいにやればいいんだな”と身近なロールモデルにもなってくれています。挨拶もとても良いですね。気持ちよく挨拶してくれます。
佐藤さん:上司は仕事をお願いする時には「今よりももう一歩先の、この仕事まで任せてみよう」と采配しています。現場にはジョブコーチ・指導員がいて、上司からの指示をそれぞれに合わせて伝えてくれたり、相談にのっています。私の方は無茶振り係ですね(笑)廣澤さん達が「やります!」と言ってくれるので。
佐藤さん:デロイト トーマツ グループ全体では約14500人の社員がいますが、そのうち220人程度が障害者雇用の方です。半分以上は特例子会社の「トーマツ チャレンジド」の所属で、残りは廣澤さんのように各法人で独自採用している方です。
私が心がけていることは「機会と情報を平等にすること」です。変に腫れ物に触るようなことはしません。彼らにも成長の機会を作り、新しいことにチャレンジをしてもらいたい。成長している実感が定着につながるといいと考えています。
佐藤さん:指導員は就業中でのサポートを担っていますが、就労支援機関には生活面でのサポートをお願いしたいです。不調になる理由は仕事と生活、両方にまたがっていることが多い様に感じます。支援機関からも職場の方へ連絡を頂きながら、”夫婦の様に“連携しながら一緒に考えていきたいです。
佐藤さん:雇用しているのは「あくまで仕事して頂く為」。「障害を持っているからこれくらいでいいよね」ということではなく、戦力の一人として入ってきて頂きたい。
あと大切なことは安定して働けること。「ちゃんと働ける体調になってから来てください」と伝えたいです。出社してから「体調が悪いので帰らせて頂きます」というようなことはあると思います。ですが、続くようだと重要な仕事をお任せすることが出来ません。そういった準備を経て、多様なスキルや経験をもった方がいるといいなと考えています。
ジョブコーチの吉野さん(左)と廣澤さん
オープナー主催・精神障害者就労定着支援連絡会 「目から鱗!採用面接を見直す~面接は互いのコミュニケーションでみちがえる~」が2月24日(水)に開催されました。当日は多数の皆様にご覧いただきました。この場をかりて御礼申し上げます。
当日の様子をオンデマンド配信形式に再編集いたしましたので、ご視聴いただければ幸いです。
視聴期間:3月31日(水)まで
来年度も精神障害者就労定着支援連絡会は継続していきますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
[4/30更新]公開を終了いたしました。沢山のご視聴、プログラムでの利用、ありがとうございました!
[3/22更新]ご要望多数の為、配信期間の延長が決定しました。4/30(金)までの公開と致します。
[3/13更新] 3/13(土)にお申込済の皆様へ配信URLをメール致しました。3/15(月)9時より公開となります。
[3/12更新] 多数のお申し込みをありがとうございます。3/9(火)をもちまして申込締切とさせて頂きます。
この度「働く当事者からのメッセージ」シリーズ第10弾として、働く当事者に聞く ~「働く動機、そして働き続けるとは?~」と題し当事者セミナーを行うこととなりました。
例年はお集まりいただき開催してきました当事者セミナーですが、新型コロナウィルス感染予防の観点から本年度はオンデマンド配信での開催となります。
大変恐縮ですが、視聴につきましては、別紙の「当事者セミナー視聴にあたってのお願い」をご提出いただいた、デイケア・事業所が対象となります。
今回お願いしております「視聴にあたってのお願い」は、オンデマンド開催が初めての取り組みであり、登壇する当事者の方に安心、安全にご講演いただくため、またセミナーが成功となるように、ご協力をお願いしております。
つきましては、皆様にご周知していただき、職場定着への活用をご検討いただけましたら、幸いです。
【オンデマンド配信視聴方法】
同封しました「視聴申込書」・「当事者セミナー視聴にあたってのお願い」をお送りいただいた後、3月上旬ごろにURLをご案内いたします。配信期間にプログラム開催が難しい等ありましたら、ご相談ください。
視聴申し込み締め切り | 3月8日(月) |
オンデマンド配信 | 4月30日(金)まで延長いたします |
お問い合わせ先:オープナー 川田・高橋(042-577-0079)
オープナーでは平成30年から東京都福祉保健局による「精神障害者就労定着支援連絡会」を事業受託しています。
昨年までは、年4回のセミナーを開催しておりましたが、今年度は新型コロナ感染症の影響から、年1回の開催となりました。
本来であれば、会場にお集まりいただき、セミナーを開催するところですが、前述のような理由から、ウェビナー形式での開催および後日オンデマンド配信となります。
今回のウェビナーでは、第一部では、採用面接に向けてのコミュニケーションツール作成までの経過をご報告させていただき、 第2部では、目から鱗の「採用面接を見直す~面接は互いのコミュニケーションでみちがえる~」と題し、デモンストレーションを織り交ぜながらお伝えしていきます。
「何を」「どこまで」「どのように聞くのか」、誰もが悩む採用面接について、ヒントになるメッセージが盛沢山の内容となっております。
人事担当者、就労支援従事者の方必見です。
日 時 | 令和3年2月24日 (水) 14:30~16:30 ※接続は14:15~ |
資 料 | ウェビナー登録時にダウンロードをお願いいたします。 |
接続台数 | 最大100台まで |
内 容 | 第一部 令和2年度 事業報告 |
障害者就業・生活支援センター オープナー 主任 川田 俊也 | |
第二部 採用面接デモンストレーション | |
みずほビジネス・チャレンジド株式会社 企画部職場定支援チーム 大森 理智氏 | |
東京障害者職業センター多摩支所 主任障害者職業カウンセラー 小野寺 十二氏 | |
医療法人社団碧水会 長谷川病院デイケア科 科長 佐々木 真一氏 |
多摩棕櫚亭協会 利用者・メンバーさん、ご家族の皆様、関係者の皆様
新年明けましておめでとうございます。
旧年中は大変お世話になりました。昨年は新型コロナウィルス感染拡大という大変な一年になり、多くの方がつらい思いをされたと思います。
まだまだ、終息に向け先が見えない状況ではありますが、理事者・職員一同、皆様の幸せや地域精神福祉の向上の実現に向け頑張っていきたいと考えていますので、引き続きお力添えいただけますよう、よろしくお願いいたします。
今年一年が皆様にとって良い年となりますように。
2021年(令和3年)1月1日
社会福祉法人 多摩棕櫚亭協会
理事長 小林 由美子
職員一同
『ケセラセラ ~統合失調症患者の作品集~』本田歩
著者の本田歩さんは静に47年の人生の幕を閉じた。
生前、歩さんから「仏像を彫ってみたいんです」という話を聞いたときは
とてもビックリしたけれど、自分の中にあるものを表現したいという気持ちにとても共感できた。
歩さんは自分のことだけでなく、常にだれかのことを気にかけ、心配していた。
会話にユーモアがあり、こちらの気持ちを緩ませてくれる。そんな人だった。
歩さんのご家族が彼の逝去後、彼のスマートフォンから俳句や詩を200点以上も見つけ、歩さんの思いを『本』にしたと聞いたときは、歩さんのユーモアややさしさがカタチになってずっとずっと残るのだと、とても嬉しくなった。
『本』には季節の移ろいや、動物や人々、日常の中にある何気ないワンシーンが切り取られている。
日常は流れていく。しかし、彼はその時感じた自分の気持ちや日常を留めるために、言葉を当てはめていた。その作業はとても大変だったに違いない。時に悩み、葛藤し、後悔や自責の念を感じたかもしれない。
その思いはどんなものだったのか、私には想像しきれるものではないが、彼が感じた風景を皆さんにも感じていただければと願わざるを得ない。
オープナー吉本