『明日に繋がる精神障がい者の就労支援を学ぶ』
精神科医療機関就労支援研修セミナー (第2回)平成23年10月12日報告
第2回研修と同じく多摩地域の精神科病院スタッフ・地域の福祉スタッフに声をかけたところ、22名も参加していただきました。研修主催側としても医療スタッフの就労支援に関する関心の高さを改めて感じることができました。
☆ハローワーク青梅 専門援助部門 吉田氏よりハローワークにおける支援の現状と関係機関との有機的な連携について、就業・生活支援センター オープナーの森園氏からは就労のサポートシステムや実際に支援した事例を報告していただきました。
『ハローワークの説明の中で一番聞いてみたかった企業の本音が聞けたのが良かった。病院でできることは地域にある資源をまず支援者が知り、利用者に紹介して行けるようにすることだと感じた。』
『実際に就労支援に係るケースが少なく、どうしても地域の方に頼り・任せきりになってしまいましたが、具体的に現場の話が聞けてイメージが沸きました。』 (アンケートより)
☆後半はピアス見学、ピアスにおける就労支援システムの説明、利用者の体験談、意見交換などがありました。
『就労までの流れが明確でパッケージになっていて、就労プログラムを用いることで利用者のみならずスタッフ側も支援がやりやすいだろうなと思いました。今後当院でも現状に見合った型に変えて取りいれられたら・・・と個人的に思いました。』
『施設見学では実際にトレーニングをしている場面を見ることができ、病院でも就労を希望する患者さんと面接する際の参考になった。』 (アンケートより)
≪司会のつぶやき≫
1日研修ということもあってかなり内容が詰まった感はありましたが、参加者の方々は真剣に話を聞いていて一つでも多く自分の現場に知識や情報を持ち帰ろうと積極的に参加している印象を受けました。研修後半のグループワークでは参加者が抱えている就労支援をキーワードとした悩みや疑問を参加者間で話し合うことができて良かったと思います。特に『就労移行支援事業に紹介するのってハードルが高いと思っていたが、今日の研修で説明を聞いたり施設見学をして、まずは見学だけでも誘ってみようかと思った』『就職相談をよく受けるが、本人のニーズをどのように支援すれば叶えられるのか少しイメージが持てた』など医療スタッフが就労支援に対する悩みを抱えているという意見が聞けたのは印象的でした。当研修を通じて医療・地域双方が抱える悩みを共有しつつ今後も活発な意見交換ができることを期待したいと思っています。
作成 社会福祉法人 多摩棕櫚亭協会
地域活動支援センター なびぃ 砂金 誠
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