【報告】働く当事者からのメッセージ

オープナー 2016/12/20

平成28年12月15日(木)に障害者就業・生活支援センター オープナー主催の
【シリーズ第6弾】  働く当事者からのメッセージ ~カギは余暇と支援者の活用にあり!?~
を行いました。

今年も定IMG_0754員80名のところ約100名の方にご参加いただき、
急きょテーブルを増やす盛況ぶりでした!

 

 

第1部では、都立多摩総合精神保健福祉センターで発達障害プログラムやピアスでCES(コミュニケーションプログラム)を担当しておられる中村 干城氏による、余暇の必要性についてノリノリでクイズも織り交ぜながら講義いただき、ピアサポーターであるSさんにもご登壇いただきました。「充実した余暇を過ごすことが仕事の充実につながる」という目から鱗のお話しがあったり、ピアサポーターのSさんからは職場以外でコミュニティを持つ重要性について語ってもらいました。

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いよいよ、第2部では3人のオープナーメンバーに登壇していだき、赤裸々に自分の歴史と今を語ってもらいました。ベテランの丸山さんに切り込み隊長になってもらい、デビュー戦の藤井さん、成田さんをひっぱってってくれました。(実は支援者も安心しました)「障害者になりたくなかった」「休職しながらでも働き続けたい」…など苦労や葛藤、普段は言葉にしないことを発信する3人の姿は見事!いつの間にか3人がお互いに質問しあえる雰囲気にもなり、初めて会って話す3人とは思えませんでした。興味・関心の連鎖は会場にも広がり、質疑応答も時間が足りないくらいでした。

働く前の準備が大事!働いてからもいろいろある!働き続けることが大切であること。働く当事者ならではの生の声は参加者に響いたと思います。

「頭でっかちにならないで、意外と働けます」とても心に響くメッセージでした。

終了したあとの登壇者の満足気な表情、素敵です!

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川田 俊也

【68枚のアンケートから抜粋】

第1部:働くために今からできる準備~余暇はなぜ必要?~

◎今まで考えなかったテーマなので、興味深い話を聞いて積極的に外に出て、色々なことをしたり、見たりしたいと思った。
◎余暇と娯楽は違うことがわかり大発見だった!
◎障害の有無に関わらず、時間の使い方の工夫は必要だと感じた。
◎余暇も含めた支援を行い、定着させていきたい。

第2部:働く前の準備から職場定着まで~良かったこと・失敗から学んだこと~

◎就職前に通い続けることが必要なことがわかった。
◎働き続けるためには努力が必要。
◎自分にあった仕事と余暇を探していきたいと思えた。
◎就職はゴールではなく働き続けることを目指したい。
◎努力すれば成長できるメッセージが心に響いた。
◎質問に深さが感じられなかった。

 

皆様から頂きましたご質問に関しては講師からお返事をいただき次第、ホームページにて掲載致します。

「発達障害をもつ方へのCESプログラム〈発展編〉」の研修報告を掲載

研修会 2015/03/24

平成27年2月28日に『発達障害いをもつ方へのCESプログラム〈発展編〉~働く現場で必要なコミュニケーションスキルを得る為に~』の報告会を行いました。
発達障害の方々の利用増加が著しいピアスでは、従来のSSTでは不十分と、24年講師の中村干城氏をお迎えしてCESを導入、コミュニケーションのグループトレーニングを初めました。その後就職した方が増えたことから、25年からは卒業生のフォローアップコースも始めました。基本編、発展編と取り組みながら試行錯誤中の報告ですが、皆様の関心も高く、当日は60名の医療機関、通所施設、就労支援センター企業の方々の参加があり、アンケートも実に多くの方がびっしり記入してくださいました。

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今回は<発展編>ということでCESの構造はもちろんのこと、前回の報告会後の新たな取り組みの報告となぜその取り組みが必要になったのかを講師の中村先生が独特の深くて広い語り口で解説。就労移行支援事業所ピアスからはGOOD=BADセッション、台本作りなどプログラムの具体的な内容について説明しました。スライド、シートを使用、職員、当事者との実演LIVE(ロールプレイ)などを駆使して、なかなか伝えにくいセッションの様子を初めて再現してみました。「実際の様子が良く分かった、イメージが出来た」「見学だけでは見えない部分の説明が参考になった」「運営の方法がとてもうまいと感じました。」「皆さんの暖かさが伝わってきた。当事者の笑顔も素敵でした」「今後の仕事に反映させていきたい」「発表を楽しんでいる様子が伝わった」など沢山お褒めの言葉を頂きました。

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その後就労3年目のCES初期メンバーのOさんとCESを通してたくさんのご自身の気づきと変化があったNさんにお話しを頂きましたが、Oさんの「自分の気持ちを話すことが昔はできなかったが今はそれが当たり前のことになった」という言葉やNさんの「できないことをできないで終わらせないでチャレンジさせてほしい」という言葉は、ご本人達の「やってみたい!」という言葉に対してどうしても保守的になってしまいがちの支援者に対して踏み込む勇気を与えてもらえたような気がします。参加者からも「相手に言ってほしいことを先に考え、セッションに取入れるという視点が新しい着眼点に思えた」「支援者からのやってみない?の声掛け。大切な言葉を受け取った」などの感想がありました。

今回、自分で課題抽出することの難しさ、だからこそ客観的視点から出された課題へ取り組むセッションを取り入れたことを報告しました。しかし自分の今までのコミュニケーションを変えていかなければならないということは特に発達障害の方にとっては難しい課題です。これにはご本人だけの頑張りだけではなく、職員の関わり方によってその方が気付けること、得られるものが大きく影響すると思います。CES参加者からは「CESから離れると元の自分に戻ってしまう」という不安の声が上がっています。私たち支援者がその言葉に対して答えられることは何なのか、また、ご本人たちの力で切り開いてもらわなければいけないことは何なのか、一方だけが頑張るのではなく一緒に歩んでいける方法が少しずつわかってきたように感じます。
「当事者の言葉が沢山聞けて嬉しかった。同じ内容でまた研修して欲しい」
「こういうノウハウ、取り組みを公開することは素晴らしい」
という皆さんの言葉を励みに、私達も更に内容を充実させていきたいと感じた研修でした。

ピアス SES担当
本田 美咲

「発達障害をもつ方へのCESプログラム〈発展編〉」開催のお知らせ

研修会 2015/01/21

働く現場で必要なコミュニケーションスキルを得るために

CESプログラム開始から早3年。この間に、参加者の中から就職者も増えたため、卒業生のためのフォローアップコースを25年度からスタートしました。始まってみると、「職場はこのような応用編のやり取りが必要なのか…」というような生々しいやりとりが飛び交う事もしばしば。
このフォローアップコースから、それぞれの課題に客観的な視点を入れる新セッションが基本コースに加わりました。
今回は、各コースの参加者たちの生の声も交えながら、このCESプログラムの新しいセッションを中心に報告します。
改めて、コミュニケーションに課題を感じる当事者とどうかかわっていくか、何を提供していくか、をそれぞれが考えるきっかけになればと思っております。
就労支援に関わらずとも、発達障害の方への支援に関心のある関係機関の方のご参加もお待ちしております。

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