お待たせいたしました! 5月28日に「精神障害者のある人の就労定着支援~当事者の希望からうまれた技法~」が発売されます!!

法人本部 2019/04/24

「精神障害者の就労定着」これは今、障害者の就労支援の喫緊の課題です。しかし裏を返せば、精神障害者が当たり前に働くことが出来る時代になったということです。そして、こんな状況を今から50年前に誰が想像したでしょうか?

1964年に起こったライシャワー事件、これは当時の精神医療の在り方に大きな影響を与えました。「精神障害者を野放しにしておいていいのか?」今から考えれば何とも差別的なものですが、そんな議論が巻き起こったと当時の新聞記事は伝えています。さらに翌年(1965年)施行された精神衛生法の改正にも、紆余曲折があったと伝えられています。そして国策はこれを契機に、精神障害者の隔離収容に大きく傾き、精神病院が乱立されていきました。5月28日中央法規出版から発売となる棕櫚亭3冊目の書籍・天野聖子著・多摩棕櫚亭協会編集「精神障害者のある人の就労定着支援~当事者の希望からうまれた技法~」は、まさにその約半世紀前から話しが始まります。

閉鎖的な病院内、しかしその様な中でも当然あった「退院したい!」「自由な生活がしたい!」「働きたい!」という当事者達の希望の数々。この本にはそれを叶えようと奮闘する一人のワーカーの姿が描かれています。そして、そのワーカこそが棕櫚亭創設者そして前理事長である天野聖子さんです。しかしそれらの希望が実現するのは、その奮闘から約20年後の1987年、棕櫚亭Ⅰ開所まで待たなければなりません。この様に、棕櫚亭が現在行っている活動の多くは、病院内に埋もれてしまった多くの希望、そして叶わなかった無念からうまれたものです。

またこの本は、一冊三部構成となっており、上述した内容は第2部に収められています。第1部には、棕櫚亭が1997年から20年の歳月をかけて蓄積してきた就労支援・定着支援についての内容を、第3部には棕櫚亭Ⅰ開所から組織を作り上げ、次世代へ継承してきた30年をたどりながら、そこに詰まった人材育成や組織作りの考え方やノウハウを記しています。どれをとっても、今福祉の現場で働く方、これから働きたいと思う方に興味深い内容になったと自負しております。ぜひご一読下さい。そしてこの本が、「精神障害者の物語は、全てここから始まった」と皆さんに再確認して頂けましたら幸いです。

(理事長 小林 由美子)

※発売は5月28日ですが、先行予約は当法人のHPより5月10日から開始いたします。

詳しくは   ↓ (予約開始前につき、SOLD OUTとなります。5月10日をお楽しみに!)

https://shuro.official.ec/

市民祭出店の詳しいお知らせ

ピアス 2017/10/30

いよいよ次の日曜日11/5は国立市の市民祭です。

ピアスでは、少しずつ準備を進めています。先日、試作と試食をしました。ホットドッグ1個を何秒で作れる?どんな感じで詰めると美味しそう??パンも温めたいよね‥などなどみんなでワイワイアイデアを出し合いました。日ごろのトレーニングとはちょっと違う雰囲気で、みんなで楽しみながら準備をしています。当日は店番、ホットドッグづくりをみんなで行います。

お店の場所が決まりました。大学通りの西側歩道沿い、一橋大学正門横のステージ近くです。詳しくは、国立市のHPで確認してください。

写真は、試作の様子です。たくさんのご来店お待ちしております!

 

日時:11月5日(日) 9:30~

場所:大学通り(以下のリンク先で詳細の場所がわかります)

http://www.city.kunitachi.tokyo.jp/sangyo/event/event3/1509062345520.html

販売するもの:ホットドッグ 1個250円、2個400円(お買い得です!)

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【報告】9/1(金)棕櫚亭30周年フェス(ピアス会場)その3

そのほか 2017/09/15

先ずは参加してくれた皆様、音楽や、報告会などに出演してくれた皆様、ご協力いただいた小堀先生、杉田さん、お祝いを頂いた石川先生、ぶーけの松井さんにお礼をお伝えしたいと思います。本当にありがとうございました。

棕櫚亭30th記念フェスをふりかえって

今回のイベントは今までにない様々な新しい試みを行っています。まずは『フェス』ということで、4会場を使って同時にイベントを行ったり、会場同士をSkype(インターネットを利用したテレビ会議システム)を使い中継を行ったりしています。

なぜそのような形になったかというと「今まで棕櫚亭にかかわってくれた方々すべてと分かちあいたい」という思いからでした。しかし、各施設合わせると現利用者だけでも100名以上いるため、ピアスの食堂だけでは対応する事が出来ません。ある実行委員から『せっかくある施設をフルに使ってお祭りをやってはどうか』という提案があり、『フェス』という形に落ち着いたのです。

しかし、『フェスをやりたい!』と大きく出たものの、参加者の見通しがなかなか立たないこと、企画の内容もいきおいで決めてしまった感もあり、『これでみんなが本当に楽しんでもらえるだろうか』と当日までずっと不安でしたが、ベテラン職員を始め全てのスタッフ、利用者の方々が、このイベントを盛り上げるためにと、準備を進めてくれました。おかげで音楽祭、絵画展、みんなの主張、活動報告会などのイベントを行うことができ、参加された方々から『楽しかった!』との言葉を多くいただくことができました。

当日の参加者も120名を超え、多くの方にご参加いただきました。少しだけですが、ピアス会場の様子をご紹介すると

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音楽祭では、歌や詩の朗読、ウクレレの演奏やバンドなど出演者の皆さんの多彩な部分をとても感じることが出来ました。観客の方々も、とてもノリがよく楽しんでくれていたようです。その中で普段はおとなしい方が音楽のリズムに合わせ、体を動かしている様子をとてもほほえましく感じました。

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天野さんの講演では棕櫚亭での30年間の活動を振り返って頂いています。会場の皆さんにも棕櫚亭Ⅰ、ピアス、オープナー、各施設でのエピソードを聞き、会場全体で共有することが出来ました。その中で感じるのは精神障害者を取り巻く状況の変化です。精神病院に隔離されていた状況から、地域に移り、就労をめざし、自分たちの幸せを発信していく。大きく世の中が変わってきたのだと感じました。最後に皆さんに向けて『当事者が自分たちでサービスを作っていく大切さ』『メンタルヘルスだけでなく、体の健康も大事』と2つのメッセージを頂いています。

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会場のいろんなところで久しぶりに会う面々や過去の写真などを見て『あー、なつかしいね!』と昔話をする笑顔がいっぱいでした。ある方は棕櫚亭の30年の年表を見て、『この時自分が最年少利用者だったです』とメッセージを残していました。またある利用者さんの『もうきっと(棕櫚亭には)来ないと思ってた。でも来て良かった』という言葉も印象的でした。またこんな形でつながり直すことが出来た。今回のフェスはそんな機会にもなったようです。

棕櫚亭は今まで、利用者の方々と『いっしょに作る!いっしょに楽しむ!』を大切にしてきた法人です。今後もこういった形で日頃の活動や、個人の報告などをしあえる機会を続けていきたいと感じています。

各施設でのイベントの様子も随時ホームページに掲載いたします。そちらも是非ご覧ください!

棕櫚亭30thフェス実行委員会 吉本佳弘

ちなみに言葉探しの答えですが『はれのちくもり』でした。CさんSさん正解ですよ!探してくれてありがとう(^-^)

 

「多摩棕櫚亭協会報告会 & 講演会」開催のお知らせ

研修会 2015/06/17

精神障害者の地域生活の充実を願って、共同作業所棕櫚亭が国立市に誕生してから27年経ちました。
市内で、地域活動支援センター棕櫚亭Ⅰ、相談支援事業所なびぃ、就業生活支援センター オープナー、就労移行支援事業所 ピアスなど4つの事業を運営し、今年度はピアスⅡ(ピアス分場)も設立しました。
今回は自立支援法以降の法人の歩みと、新しい組織作りに向かっている私達の現在についてご報告いたします。
あわせて家族の方には特に関心の高いテーマである発達障害についての、講演会も行ないます。

詳しくはこちらから »

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