「オンライン談話室」の取り組みをご紹介します

オープナー 2020/11/27

オープナーでは定着支援の一環として、月1回働いている当事者で集まる活動の場を「仕事談話室」として開催してきました。

今年度はコロナ禍に対応した新しい取り組みを始めましたので、この場で紹介させていただきます。

障害者雇用がすすんできたとはいえ、まだまだ「職場に当事者は自分だけ」という職場も多くあります。仕事談話室では、日々の悩み事、苦労している事、良かった事、自分たちがどう社会人として成長していくかなどを話すことで、「同じ立場だから分かり合える」「頑張っている仲間の顔を見て安心する」場として活用してもらっていました。

コロナウイルスの感染が広がる中、法人としては「感染しない/させない」を合言葉に、対応を行ってきました。多い時は30人以上集まることがある「談話室」。集団で集まるリスク、移動する際のリスクもあり、密を避けるため、2月以降開催することを見送ることになりました。

そして、少しずつ緩和されたとはいえ、今も「人が集まること」への制限がある状況です。でも、今まで通り談話室は続けていきたい・・・。ということで、「zoom」を使った「オンライン談話室」を6月から開催しています!

毎月、20人弱の方がスマホ・パソコン・タブレット等で参加して下さっています。

当初はメンバーも職員も接続に戸惑っていましたが、回数を重ねてだんだん慣れてくることが出来ました。

テーマは近況報告、それぞれの職場でのコロナ対策、今までやってきたような仕事での出来事を相談しあう“仕事あるある”話、最近の気分転換方法を紹介しあったり、時にはzoomで遊ぶお楽しみ会などもやってきました。

オンライン開催の良いところは、行かなくても参加できること。元々夜の時間帯に行っていましたが、ご自宅が遠方の方・夜の外出が心配な方にとっては移動なく参加できるメリットもありました。メンバーからもコメントをもらったので、紹介させて頂きます!

8月は毎年夏に行っていた納涼会をオンラインで開催しました。また、オープナーのZoom談話室の噂を聞きつけ、長野県の就労支援センターの職員さんが見学されました。こういった遠隔での参加もオンラインならではですね。

僭越ながら企画を一部担当いたしましたが、皆さん楽しんでいただけたようで大変嬉しいです。

まだまだ厳しい状況の中で、踏んだり蹴ったりな状況が続きます。そんな気持ちを少しでも皆さんと晴らせればと思いますので、迷ってるメンバーは是非覗いてみるだけでも。

私は体調面でなかなか面談や談話室を利用できない時が続いていたのですが、今回オンラインの利用ができるようになり、談話室をまた利用させて頂いています。

はじめはドキドキしましたが、楽しく参加しています。

メンバーの皆様へ。

コロナ禍の中で、毎日の仕事、生活の中ではなにもないような表情をして生きてます。

なんとなく不安がっちゃいけないみたい。。。に思えて頑張ってしまったりしてますが、私はすごく不安です!(本音)

でもそりゃあ不安だよなあ。できっといいし、不安だよねーと言い合うこと。言える場所が今は必要な気がするのです。私はそんな場所がオープナーなので、メンバーの皆様と、職員さんが居てよかったなー。と思って感謝しています。どうぞ無理をせずお過ごしください。

10月より少ない人数で再開し始めた「リアル談話室」と「オンライン談話室」、どちらも一長一短ですが、「今まで通りつながりを持ち続ける」「みんなも頑張っているから、自分も頑張ろうと思える」・・・そんな時間をつづけていきたいと思います!

オープナーメンバーの方でご興味がある方はぜひ担当までお問い合わせください。

[中止]2/21精神障害者就労定着支援連絡会(合同開催)のお知らせ

オープナー 2020/02/20

[2/20(金) 更新]

オープナーからお申し込み頂いた皆様にはお知らせしましたが、都の個別の判断で「中止」となりました。詳細についてはオープナーにご連絡下さい。

[2/14(金) 更新]

都全体で先着500名を超えるお申し込みを頂いたため、2/13(木)をもって受付を終了いたします。ありがとうございました。

オープナーでは東京都福祉保健局による「精神障害者就労定着支援連絡会」を事業受託しています。

平成30年4月からの法定雇用率の引き上げ、及び精神障害者の法定雇用率算定基礎対象への追加を受け、精神障害者の就労を取り巻く状況は大きく変化しております。

そこで、東京都福祉保健局では、平成30年度より、医療機関、企業及び就労支援関係機関が連携することにより、精神障害を有する就労当事者への支援体制の強化を図ることを目的として、精神障害者就労定着支援連絡会事業を実施してまいりました。

この度、これまで都内各地域で実施してきた連絡会の全体報告の場として、受託機関である都内の障害者就業・生活支援センター6センターによる合同開催にて標記の「精神障害者就労定着支援連絡会」を実施する運びになりました。

日 時 2020年2月21日(金) 14:00~17:00
場 所 東京都庁第1本庁舎 5階大会議室
対 象 就労移行支援事業所 就労定着支援事業所 就労継続支援事業所(A/B)

区市町村障害者就労支援センター  医療機関  企業  当事者 ハローワーク

特別支援学校  行政機関  その他

申込締切 先着順 定員に達しました場合、ご参加頂けない場合のみご連絡させて頂きます。申込受付完了のご連絡は致しませんのでご了承ください

 

合同連絡会チラシ(PDF)

[ご報告]第2回精神障害者就労定着支援連絡会を開催しました

オープナー 2019/12/27

12月6日(金)に障害者就業・生活支援センターオープナー(以下 オープナー)で精神障害者就労定着支援連絡会(以下 連絡会)のセミナーを立川グランドホテルで開催しました。連絡会は東京都福祉保健局受託の3カ年事業であり、今年で2年目になります。

今回はシリーズ第9回目となる当事者セミナーとのコラボ企画として「働く当事者に聞く!~働く前の準備が定着につながる理由~」をテーマに、今年もオープナーに登録してるメンバーに登壇して頂きました。

当日の写真1

 

当日は150名を越える方達(これから働きたい当事者や企業、就労支援機関等)が足を運んで下さり、会場はほぼ満席で本当に大盛況でした。毎回大勢の方が興味・関心を持って来場されていると感じています。

登壇したメンバーは、大勢の前で語ることは本当に緊張するし、何を話せばいのかなど不安もある中、快諾していただけて、本当に感謝です。メンバーとは事前に何度も何度も打合せをして、「何を伝えよう?」「どのように話せばいいのかな?」など、皆で意見を出し合いながら、準備をしました。

(さらに…)

[終了]12/8精神障害者就労定着支援連絡会第2回/当事者セミナーのお知らせ

オープナー 2019/11/28

2019.11.28追記

多数のお申し込みを頂いたため、申し込みを締め切りました。既にお申込み頂いた方につきましてはお席をご用意しております。人数変更などございましたら「オープナー」までご連絡下さい。

2018年度よりオープナーは東京都福祉保健局による「精神障害者就労定着支援連絡会」を事業受託しています。

昨年度に引き続き、本年も12月に当事者セミナーを開催することとなりました。「働く当事者に聞く! 働く準備と職場定着について」と題し、基礎知識からは一歩進んだ、病気や障害と付き合いながら働いている当事者から学ぶセミナーを開催致します。

第1部 「働く当事者に聞く!」 ~私の病気と障害~

講 演 : 当事者講師 (オープナー利用メンバー)

第2部 「働く当事者に聞く!」 ~準備と定着とは?!~

講 演 : 当事者講師 3名、 オープナー職員

・日時  2019年12月6日(金) 13:30受付 14:00~16:00
・場所  立川グランドホテル 4階 カルロ
・対象者 精神障害者の方をすでに雇用している企業担当者、これから雇用しようとしている企業担当者、就労支援機関(就労移行支援事業所)の職員 ※当事者の方向け、医療機関・支援機関の利用者様向けは別途ご案内しておりますのでオープナーまでお問い合わせ下さい
・定員  75名
・申込〆切 受付を終了いたしました。

詳しくは以下をご覧ください。

当事者セミナー(企業向け)ご案内チラシ

『はたらく当事者インタビュー』丸山さん(株式会社ダブリュ・アイ・システム)

法人本部 2019/08/19

今回はオープナーの職場定着支援を活用しつつ、長く働き続けている「丸山 朋均」さんと職場で上司にあたる「本多 史朗」さんにインタビューを実施しました。

体調を崩さない働き方の1つとして、障害者雇用はある。

丸山さん(株式会社ダブリュ・アイ・システム)

今の会社について教えてください。

丸山さん:2013年に入社して、現在6年目になります。業務内容はコンタクトレンズのケア用品の通販で売り上げた商品と金額のデータ照合をメインに担当しています。勤務時間は11:30~18:30の6時間勤務です。

社風としてはピリピリはしておらず、全体的にフレンドリーだと感じています。他部署の方々とも自然に話す事もあります。

今の会社に入社するまでの経緯を教えてください。

丸山さん:病院のデイケアに通所していましたが、まったく家から出られませんでした。正直、生活リズムも崩れていました。この当時、働きたいと思い1社面接を受けましたが、「ブランクが長い」と言われ、何か訓練をした方がいいと思いました。もっと言えば、履歴書に書ける訓練先を考えていました。情報収集して、東京しごと財団の委託訓練を見つけました。ハローワークに紹介状を書いてもらい、障害者委託訓練を受講しました。受講の目的としては、当時からパソコンのスキルはあったので、決まった時間に起きて出勤して、帰宅することが一番の訓練の目的でした。

委託訓練終了後、当時、簿記3級をもっていて経理の仕事を考えていたので、4社程度の求人票をオープナーに相談して、今の会社に応募しました。

訓練で身についたことはなんですか?

丸山さん:通勤の体力を養えたことと、生活リズムを安定させることができたことです。また、障害のある方と付き合いができて、とても楽しかったです。

障害者雇用を選んだ理由を教えてください。

丸山さん:メリットは現在でも出勤の時間を配慮してもらえていることです。就業時間を考慮してもらうことで、混んでいない電車に乗ることができ、体調の安定につながっています。

社員全員が自分の病気や障害について細かく理解しているかはわからないですが、一部の社員の方に、自分の病気や障害を知ってもらう事で、殻に閉じこもらずに済んでいます。障害者ということで、引け目を感じにくいと思っています。レッテルを貼られているとも思っていません。なので、デメリットはあまり感じていません。

働く上で、努力や工夫していることを教えてください。

丸山さん:深酒はしない!次の日残ってしまうと仕事にならないです(笑)。

私は、眠れないこともありますが、睡眠時間がどんなに短くなっても、とにかく出社するようにしています。いい意味で、睡眠時間に捉われすぎないようにしています。

仕事では、スケジュールを組み立てる事が苦手なので、出社したら1日の予定を組み立てています。思いついたことなどはメモを別にとるなどして、目の前の仕事に集中しています。

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今の職場でのサポート体制や配慮されていることを教えてください。

丸山さん:配慮は先ほどもお伝えしましたが、勤務時間の調整です。

他には勤務状況や体調面について、1週間に1回、直属の上司と総務部長に「体調把握シート」を提出しています。提出したあとには必ず、コメントをもらえています。

コメントをもらうことで、とても安心しています。見守ってくれているような感じがしています。

就労支援を受けながら働くとはどのようなことでしょうか?

丸山さん:正直、会社を辞めたいと思ったことが、何度かあります。でも、相談する事で問題を解決しながら働く事が出来ています。過去には休職や部署異動もありました。

オープナーでの面談で、会社の状況や生活についての相談をすることができているので、辞めないで済んでいます。

自分から会社に直接言えない事でも、担当スタッフから伝えてくれることも大きいです。

最後に、これから働きたい精神障害者の方々へ、メッセージをお願いします。

丸山さん:就職はそんなに敷居は高くないです。昔は、敷居が高いと思って、作業所に長くいましたが、入社してみるとそれほどではないと感じています。

なぜなら、体調の安定と少しのスキルがあれば、働きやすいのが障害者雇用になります。

なので、働く前に仕事のスキルも大事だけど、生活リズムを整えておくことが本当に大事だと思います。

自分のことよく知るために主治医や支援者とよく相談して、「働く」を目指してほしいです!社会に出てもらえればと思います。

 

会話を多くすることで、体調の変化を見逃さないことが大切。

本多さん(株式会社ダブリュ・アイ・システム)

丸山さんの印象を教えてください

本多さん:明るく気さくな性格です。仕事への取組みも真面目で、業務でわからない点があると、積極的に質問していただけます。

丸山さんの会社でのサポートはどのようにしていますか?

本多さん:体調把握シートを利用しています。1週間ごとにご自身の体調変化や仕事への取り組み方を記載してもらい、担当オープナーの方と総務部長、そして自分の3名にメールにて報告してもらっています。

また1か月に1回、3者面談を行うことで、直接話し合う機会を設けています。

仕事上の問題点の確認を行い、解決方法を模索します。丸山さん自身の体調についても、所属部門内で共有を図っています。

精神障害者の方が定着するポイントはどのようなことでしょうか?

本多さん:プラス思考で考えることだと思います。健常者との比較で、そこからマイナス面を考えるのではなく、居ることによりメリットがあることを、常々私たち自身が感謝すること。そして何より会話を多くすることで、体調の変化を見逃さないことが大切だと思います。

就労支援機関との連携についてのお考えを教えてください。

本多さん:「心の拠り所」である就労支援機関と当社の定期的な話し合いは、話題が本人中心の為、丸山さん自身にとっても更に安心感が増すものと思われます。今後もオープナーと一緒に問題解決を行う定期的なトライアングル交流は継続すべきと考えますが、いずれ手が回らなくなるといった事態を危惧しています。

これから働きたい精神障害者の方々に一言お願いします。

本多さん:自分の持っている能力や才能を生かせる場所は、きっとあります。そんな職場と出会えることを願っています。

[終了]8/29精神障害者就労定着支援連絡会 第1回セミナーのお知らせ

オープナー 2019/07/29

オープナーでは東京都福祉保健局による「精神障害者就労定着支援連絡会」を事業受託しています。

昨年度は企業・人事ご担当者様や地域の支援機関にむけて精神障害・発達障害の基礎知識を学ぶ研修会や当事者の声からみた障害者雇用の在り方、採用面接を考えるパネルディスカッションなどを企画してまいりました。

引き続き、今年度も開催しますので、ぜひ御参加下さい。

2019年度の第1回は、昨年度好評だった精神疾患を学ぶシリーズの第2回となります。「精神障害とは何か 発達障害・双極性障害・うつ病の基礎知識」と題し、精神科医師の立場からそれぞれの疾患について解説をいただきます。

「精神障害とは何か」 発達障害・双極性障害・うつ病の基礎知識

講 演 : 藤田 英親 先生 (国分寺すずかけ心療クリニック院長)

・日時  2019年8月29日(木) 13:30受付 14:00~16:00
・場所  立川グランドホテル
・対象者 精神障害者の方をすでに雇用している企業担当者、これから雇用しようとしている企業担当者、就労支援機関(就労移行支援事業所)
・定員  100名
・申込〆切 定員になり次第締め切りとなります

詳しくは以下をご覧ください。

精神障害者就労定着支援連絡会 第1回講演チラシ

「発達障害をもつ学生支援」実践報告会開催のお知らせ

研修会 2016/09/07

10代後半から20代前半の若者からの、就労相談の問い合わせがありませんか?
最近、障害をお持ちの大学生が年々増加しており、未診断の学生を合わせるとさらに多くなります。
そのため、大学では障害のある学生に対して独自の支援体制が進み、地域でも先進的な取り組みが始まっています。
そこで、この研修では大学の現状や発達障害等を持つ学生への対応を学び、地域の支援機関と大学の有効な関わりと連携について考えていきたいと思います。

「新たな利用者に対応するために
-増える発達障害を持つ学生の現状と先駆的な取り組みを学ぶ-」
実践報告会開催のお知らせ

詳しくはこちらから »

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