「リカバリー全国フォーラム 2016」分科会

ピアス 2016/09/23

去る8月26日(金)に、「リカバリー全国フォーラム2016」の分科会に参加をしました。

会場には当初の予定人数よりも大幅に上回る約80名の当事者、ご家族、支援者の方々に足を運んでいただきました。「発達障がい者の就労」というテーマで、ピアス卒業生の千濱友之さんと私が講演を行いました。ピアスでの就労トレーニングの実際と、CESプログラムの説明を中心とした内容でしたが、質疑応答も活発に行われました。

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前半はJSN東京の浦野さんから「就労移行支援事業所における発達障害者への効果的な援助要素」に関する調査報告とJSN東京の紹介がありました。そのなかでご本人が自己理解すること、そして自ら周囲へ提示していくことができるようになることが有効であるとの話をされていました。棕櫚亭と同じ理念であること、そして自分たちが必要だと思っていたことが必要であるとの報告に改めてその重要性を感じました。

後半はピアス卒業生であり、現在オープナーを利用されている千濱友之さんにお話をしていただき、私のほうからピアスの訓練内容を、特にCESプログラムについて話をしました。大学卒業後、教職員として働いていたときに苦労したこと、ピアスに繋がりCESプログラムを含む訓練を行い就職した経緯、就職してから色々な葛藤があったことを赤裸々に語っていただきました。その中でピアス利用開始当初は「相手のことを考えなければいけない意味がわからない」とおっしゃっていました。しかし今では「人との繋がりが大切で、そのために自分のことを自分で伝えて相手に知ってもらうことが必要なのだ」と語ってくださいました。千濱さんの発表が終わると時間内には答えきれないほどの質問の声があがり、その中には支援者として考えさせる質問もありました。

また、アドバイザーとして登壇されていた笠井さんからは会場からの質問に対して「発達障害という言葉が先行しすぎている」「就労するステージにあがると就労出来るか出来ないかをジャッジをされることになる」という目まぐるしく変わっていっている障害者の就労支援に対して、支援者にも陥りがちな視点を言葉にしてくださいました。

今回、千濱さんの言葉を聞いて、私は発達障害をお持ちの方にコミュニケーションの必要性と自己理解の大切さを伝え続け、人と繋がることで働く喜びを感じていただけるように支援していきたいと思いました。

本田 美咲

 

 

厚生労働省の職員見学がありました

研修会 2016/09/07

DSC_00878月27日(土)に、厚生労働省から13名の職員の方々がピアスの見学にいらっしゃいました。その日は就職者向けのCES(コミュニケーション)プログラムも実施していたので、昼食を取りながらピアス利用中に得たことや会社での現状を話してくれ、中身の濃い懇談の時間となりました。その後トレーニングの見学、職員との意見交換や交流会を行いました。 午後からの短い時間ではありましたが、トレーニングを実際に見て利用者さんと会話をする中で、ピアスに通うことで身に付いていることを感じることができたとの感想もいただました。また、今回の見学にいらしたのは今年入職された方から3年程度の方々です。熱心に質問もしていただき、これからの厚労省を担っていく方々に現場を見ていただき、ピアスの就労支援の仕組みや理念を伝えることができたのではないかと感じました。

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